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タイネストベルトの難燃性
<タイネストR ・ タイネストスペシャル ・ タイネストハイスペシャルの難燃性について>
 
防   火   性 JIS L1091、A法にて消防法基準に合格
自 己 消 火 性 LOI 値 (限界酸素指数) 29〜32
   (LOI 値が26以上であれば自己消火性を有するとされています)
難   燃   性 UL規格の94V -0に相当と認定  UL94-5VAに適合(500W/125o垂直燃焼試験)
JIS K-6911 B法 耐燃性 V-0級 
(*3)
(JIS K-6380難燃性 V-0級)
引   火   点(*1)  615℃
発   火   点(*2)  800℃以上で発火なし
                                       (テイジン・コーネックス データより)

         *1 引火点=燃えているものに、他の物質を近付けた時にその火が移って燃焼する温度。
         *2 発火点=雰囲気温度を上げていき、自ら火を発する温度。
            (タイネストR ・ タイネストスペシャル ・ タイネストハイスペシャルは
             メタ型アラミド繊維コーネックス」でつくられています。
            防火性、自己消火性についてご不明な点がございましたら、お問い合わせ下さい。
         *3 「難燃性」と「耐燃性」について(難燃製についてのJIS規格)
            ゴムとプラスチックの燃え難さについて、JISでは同じテスト方法で「難燃性」と「耐燃性」
            という2つの表現を用いています。因みに
             JIS K−6911(熱硬化性プラスチック一般試験方法)では「耐燃性」という
             表現が用いられていますが、JIS K−6380(工業用ゴムパッキング材料−分類)
             には「難燃性」という言葉が用いられています。

            弊社では「耐燃性」=「難燃性」と理解しており、一般的に使用頻度の多い「難燃性」と表現
            しております。

            <自己消化性> 大気中(酸素濃度≒21%)で、熱源がなくなれば自ずから消化する性質。
                       (LOI値=26以上の素材は、熱源がなくなれば大気中では燃焼を継続する
                        ことができません)


===========タイネストR・タイネストスペシャル・タイネストハイスペシャルの難燃性==========

*タイネストR ・ タイネストスペシャル ・ タイネストハイスペシャルベルトは下記の難燃性を有しております。
 (財)日本品質保証機構(JQA)によるテストにて「UL94V−0相当

 (財)化学物質評価研究機構によるテストにてUL94V−0に適合 UL難燃性最上級の「UL94-5VA」にも適合
   JIS K−6911(熱硬化性プラスチック一般試験方法) B法 耐燃性 V−0級と認定

  尚、タイネスト-R/スペシャル/ハイスペシャルの主原料のコーネックスはUL94-V0に認定、またUL94-5VAにも
  適合しています。


*難燃性(耐燃性)とは
一般に物質が炎に接しても燃えにくい性質を「難燃性がある」といいます。建築材料の分野では「LOI値」での難燃性が理解しやすく、電気製品の部品などでは「UL規格」(アメリカの主に電気製品の規格)やJISの難燃性の表現が多く使われています。
また、別の角度から見れば、物質が燃焼する(燃える)ための酸素の濃度が濃くないと燃えにくい性質を「難燃性」と言います。
「熱硬化性プラスチック一般試験方法」がJIS-K6911に規定されています。この中に難燃性のテスト方法があります。このテスト方法と
難燃度の表現はほぼ「UL規格」と同じものです。上記の「JIS-K6911B法のV-0級」は「UL94V-0」に相当します。
UL規格は下記をご参照下さい)


*「LOI値」(=Limited Oxygen Index 限界酸素指数)について
物質が燃焼を持続するためには、その物質が熱によって分解してガスが発生し且つ一定量の酸素が供給される必要があります。この燃焼時にどれだけの酸素を必要とするかを体積分率で指数化したものが「LOI値」(Limited Oxygen Index=限界酸素指数)です。一般に一気圧下の空気中の酸素の比率は約21%とされていますが、燃焼を持続するために必要な酸素濃度の数値の大きいもの(酸素を沢山必要とするもの)ほど燃え難い(難燃性がある)ということになります。
LOI値が26以上(26%以上の酸素濃度がないと燃焼を持続しない)の素材は熱源がなくなれば、自ずから消える自己消火性があるとされます。従って、LOI値が29〜32のタイネストR・タイネストスペシャル・タイネストハイスペシャルは難燃性の範疇に入ります。一方高強度ベルトのタイネストTはパラ型アラミドのテクノーラ(LOI値=25)で作られていますので、耐熱性(熱分解開始温度=500℃)はありますが、LOI値=25のため難燃性の範疇から若干はずれます(非難燃性)。

難燃性の目安として、引火点・発火点・LOI値がありますが、タイネストR・タイネストスペシャル・タイネストハイスペシャルの素材は上記の表の通り引火温度・発火温度が非常に高いこと(引火温度=615℃・発火温度=800℃以上)、また燃焼に要する酸素指数が高いこと(LOI値=29〜32)で、一般の有機繊維では得られない難燃性と耐熱性を備えています。(従って火事の現場などで消火にあたる消防士やボイラーの作業をする方がたの作業服として活躍しています)
また、耐熱難燃性機器固定ベルト「タイネスト-TW」ベルト=クリーンルーム仕様・クラス1000=も難燃性を兼ね備えたベルトです。
(タイネスト-TWはパラ型アラミド繊維のフィラメント糸=長繊維を使用しています。長繊維ですので発塵性がほとんどありません)

*「UL規格」について
UL規格は、1894年にアメリカの火災保険業者組合が中心となって設立した安全保証機関が制定した安全に関しての制度です。「UL94」はプラスチックの燃焼性に関する規格で、弊社サイトのトップページの中程の写真のようにバーナーでサンプルを燃焼させバーナーの火元を取り去ってから何秒でサンプルが消火するか、また滴下物による着火の有無によって、難燃性のグレードを決めることになっています。難燃性の高い順に「UL94-5VA」「94V-0」・「94V-T」・「94V-U」・「94HB」とランクづけされます。「94V-0」は上記の消化時間が最大10秒以下・平均5秒以下とされ、難燃度が一番優れたグレードです。因みに、タイネストR・タイネストスペシャル・タイネストハイスペシャルは「UL94V-0」に相当する難燃性を有しています。また「V-0」の上のレベルの「UL-94 5VA」にも適合しております。
JIS−K6380」にも、これと同様の難燃性に関する試験方法の規定があります。このJIS−K6380の規定では上記のUL規格と同様の難燃性の判定基準が制定されています。難燃度の高い順に「V-0級」「V-1級」「V-2級」という表現で規定され、UL規格とほぼ同等の難燃性能になっており、弊社の上記タイネストベルトは難燃性「V-0級」に該当いたします。
(ただし、タイネスト-Tベルトは除きます)
  ・「JIS−K6380」による難燃性の判定
   一定の条件の下に、試験炎を試験片の下中心に10秒間接炎し、この炎を取り除いた後に試験片が炎を出して燃える時間
   (有炎燃焼)を測定して判定します。(試験条件の一部は下記のとおりです)
  ・「炎を取り去った後の有炎燃焼時間」・・・・10秒以内=「V-0級」,30秒以内=「V-1級」・「V-2級」


*「耐熱性」について

耐熱性高分子を繊維化したメタ型アラミド繊維は次のような特性があるため、「耐熱性がある」とされています。
  (1)高温での繊維性能保持がすぐれている。
  (2)高温での寸法安定性がすぐれている。
  (3)高温下での繊維特性保持が長い。
これは、熱による分解点やガラス転移点が高く、酸化による分解速度が遅いためです。タイネストRベルトの主材料のメタ型アラミド繊維のテイジンコーネックスは、高温下でも溶融せず、400℃近辺から分解・炭化が始まるとされています。このようなことから、テイジンコーネック100%で作られているタイネストR・タイネストスペシャル・タイネストハイスペシャルは耐熱性・難燃性・自己消火性を有しています。

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